ジジ子&リクオの森と海の生活

〜 The Road to Offgrid Life ... Let's take a minute to think about what it means to "go green".〜

【自給自心の森】〜苦しみの根源とは?生きやすい世界とは?〜

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子どもの頃から…

 

こういう風景に憧れていた。

 

こういう風景が瞳いっぱいに映ること、

こういう風景にわが身を置くことに。

 

ここはうちの前の道をくだって行ったすぐのところ、

ちょうど左斜め向こうの森の、坂を登っていったとこに

うちがある。

 

 

この風景の後ろには海岸が。

 

 

 

 

こういう風景…

 

 

 

 

ここまで読んだ自分以外の人は

 

   「どういう風景」

 

と思っただろうか…

 

 

 

 

 

自分にとっての「こういう風景」とは

「お空に電線がない」ことだ。

 

 

 

自分が思う、「電線がない」の「電線」は

何かいろんな意味が含まれているような気がする。

 

 

景観のこともあるけれど、

景観のことだけを言っているのではないような。

 

言葉にはなかなかしにくいけれど、

きっとそういうものなのだと感じる。

 

 

 

まだわかり得ぬ自分の心の奥底の思考…

 

 

……とも言うべきか。

 

 

 

 

 

 

高度経済がグングン発達する昭和40年代、50年代が

わが身を育てた。

 

 

なんの使い道も決まっていなかった空き地…

 

 

子どもの頃、よく遊んでいたそんな空き地の数々は

いつのまにか無くなっていた。

 

 

大人になってから訪ねた生家まわりは

あまりにも小さく思えて。

 

 

視界いっぱいに張り巡らされて見える

電線電線電線…。

 

 

もっと若い頃、大好きなお空が増えゆく電線によって、

黒くなっていく姿に自分という人間が

おかしくなりそうになって、

日本を出た。

 

 

「何ににも繋がれていない生き方」

 

 

まだ完璧ではないけれど、

今の生活を表すとそういう言い方になるだろうか。

 

 

繋いでもらっていたほうが安心。

繋がれていないほうが安心。

 

 

 

子どもの頃に憧れていたのは

「こういう風景」

が表現している、

 

 

     「自分にとっての自由」

 

 

それは「何ににも繋がれていない生き方」

だったのだということにようやく気づく。

 

 

「何ににも繋がれていない生き方」=「自由」

 

 

だということ。

 

 

 

 

人生に必要なものは

「期待」でも「判断」でもない。

 

 

欲しかったものは「自由」だった。

 

 

 

長いこと随分、「期待」や「判断」によって

自己成長を遂げることに費やしてきて、

悶々とする悩みや苦しみがどこから来るかもわからないまま、

達成感だけを頼りに、挫折に膝を何度も折ってきた。

 

 

 

ようやくわかった。

過度な期待や判断は要らない。

 

 

繋がれているその線に、自分が本当に必要な分が

供給されているのかどうか知らないまま過ごしてきたように、

本当に自分の欲しいものがいつのまにかわからなくなっていた。

 

 

そしてそれほどに必要なものでもなかったことが

わかったのだ。

 

 

今まで必要とされてきたことのほとんどが

自分にとってはあらゆる面で、浪費だったことに気づき、

そうとは思いもしなかった重荷を降ろして楽になるのが、

本当の意味での自給自足であると思う。

 

 

 

 

 

 

 

子どもの頃の思いを振り返ると、

そこにはいつになったら自由になれるのか、

大人になったら自由になれるのか、

ひたすら自由を求めてやまない

一人の子どもが立っていた。

 

 

自分の存在を裁かれるのが好きな人はいないだろう。

多くの人たちの悩みはそこからくるのではないだろうか。

 

 

ありのままの、自分に嘘のつけない生き方を

許せる世の中。

 

 

それは自分が健やかに生きていける世界。

 

 

なぜあなたは裁かれることを怖れているのに、

他人を、他の出来事をジャッジするのか。

 

 

答えはすでに知っているはず。

心の奥底ではわかっている。

 

 

時には怒り、焦りを受け入れる。

それが自分と、そして他を受け入れることになる。

 

ありのままの自分で。

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