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ジジ子&リクオの森と海の生活

〜 The Road to Offgrid Life ... Let's take a minute to think about what it means to "go green".〜

【永遠のものなど何もなくても…】〜南瓜は力一杯にその蔓を延ばすのみ〜

 

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ホテルに戻ってきました。

今日は大阪の母に会ってきたのです。

 

 

一人暮らしの母。

その母がどんどん弱ってきています。

 

 

もう、二本の脚で立っていられないほどに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       『脚が震えて、一人で風呂に入れない…』

 

 

 

と前もって電話で聞いていたので、

今日は母の家で風呂を沸かし、

入浴介助をしました。

 

 

ナイロンタオルに石鹸を泡立て、

背中を擦る……だけのつもりが、

力無く座り、その弱った姿があまりにも哀れすぎて、

座らせた状態で全身をゴシゴシ……

洗ってあげました。

 

 

気持ち良さげな様子を見つつ、ふと思う。

『私はここから生まれたのか……』と。

 

 

普段、痛みや辛さと常に闘っている母が感じた

心地よさ……

 

 

私は複雑な嬉しさを覚えたのでした。

 

 

 

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一人残していくのはとても辛く、

心残りではあるのだけれども、

 

 

私はもう……

ここには戻れない……

 

 

 

永遠のものなど何もないと想う

切なさ……

 

 

 

ぐっと振り返らず涙をのむ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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母の家の壁に飾られていた写真。

 

 

結婚後に妻の両親と、うちの母を交えて

ホテルで食事をしたときのもの。

 

 

確実にあの時よりは弱っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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私は明朝、大阪を発ちます。

およそ1700kmほど離れた土地へ。

 

 

離陸した後に見下ろす大阪の街並み。

密集したなかで多くの人々が繰り広げるドラマの数々。

 

 

私はこの情景を見ながらいつも思うことがある。

 

 

この、点にも見えないほどの建物のうちのどこかに

母がいて、そして私はその母からどんどん遠ざかっている。

 

 

しかし、私には見えなくなってしまっても、

確かにあのどこかに母はいる。

 

 

どんなに離れ、どんなに見えなくなってしまっていても、

母を想い、手助けをしたいと思い、

何か力になってあげたいと強く思う。

 

 

しかし………

 

 

どんどん遠ざかるばかりで、

私には何も出来ない。

 

 

 

想いばかりが募るのみ……

 

 

 

 

 

 

これは神の感じる想い、あるいは先祖の感じる想い……

なのではないか……と。

 

 

 

神や、この世を去っていった良き先祖たちは

かわいい子供たちである我々が苦しみもがく姿を感じても、

 

 

あまりに遠ざかりすぎて、

あるいは見えなくなり過ぎて、

 

 

手を出せないのではないか…と。

 

 

でもあの下界のどこかに愛しの子どもがいると、

愛の想いを馳せているのではないか……

 

 

上空に上がれば上がるほどに、

そういう想いが自分の感情に乗って、

こみ上げてくるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな時、

帰って畑を見る。

 

 

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南瓜は美しい黄色の映えるファイブスターの花火を打ち上げながら、

只々、ちから一杯にその蔓を延ばし、

 

 

 

 

 

 

 

 

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デッシュは暗い地中にも真っ赤に、

その輝きを増し、

 

 

 

 

 

 

 

 

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エンドウはただただ、

その緑に磨きをかけていく……

 

 

 

宇宙に永遠のものなど何もなくても……

我々の愛は不滅だと、

 

 

 

そう信じたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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いつだったか……

 

 

この写真も母の家の壁に飾られていた。

愛犬ペッツとのツーショット。

 

 

この子は5年ほど前に、あるペットショップに頼んで、

私が譲り受けてきた。

 

 

年齢が高くなってきたので、

仔犬の生産犬としては使えない、

 

 

いわゆる廃犬となるはずだったこの子を

無理やり母の元へ連れていったのです。

 

 

無理やり…といっても本当の無理やりではなく、

母は犬をはじめ、動物が大好きなのだけど、

自分の身体が弱ってきていたので面倒が見れない!

というのを、うんも言わさず置いてきたのでした。

 

 

 

 

私には確信があった。

必ずこの子は母のちからになってくれると。

 

 

 

そして想像どおり、彼女は良きパートナーとなり、

頑張って散歩のお供をしてきてくれた。

 

 

精神的な支えにもなっていることは疑いもない。

 

 

 

 

 

 

 

この写真は私が撮って、母に送ったものだが

なぜか欲しくなってしまい、譲ってくれと頼んだ。

 

 

母は快く二つ返事で私にくれたのでした。

 

 

もらったその写真を私はいつも持ち歩くポーチにしまっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふとある日、

 

 

 

何を思ったかその写真を取り出し、

何気なく写真の裏面を見た。

 

 

 

 

私は……

 

 

こんな偶然が世の中にあるものか……

と驚くことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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明日は母が大好きだった祖母の命日……

 

 

 

早朝、もうすでに姿も見えない母を残して、

想いだけを残して……

私は旅立たねばなりません……

 

 

 

 

 

痛くても、苦しくても、寂しくても、

良き人生を……

 

 

 

皆さまにも願います。